「韻を踏む」つまり「母音を合わせる」という観点から、いつか紹介したいと思っていた動画。
この人は、ひたすらいろんな曲を「野球選手名で歌ってみた」シリーズとしてアップし続けてる人なんだけど、本当にすごい。すべての曲で、最初から最後まで、母音を一致させている。どういうことかというと、
僕の背中は自分が
思うより正直かい
誰かに聞かなきゃ
不安になってしまうよ
は、母音が、
おうお えあああ い うんあ
おおう おい おおいい あい
あえあい いあああ
うあん いあえ いあ う お
だから、プロ野球選手で歌うと、
小久保 瀬間中 李 駿太
後藤 森 大引 甲斐
武上 今中
フアン 今江 嶋 呉 陽
になる、といった具合。この調子で、最後までいってしまうどころか、この曲以外にも何十曲も量産している。恐るべし。
まずマッキーのモノマネが上手すぎるというのもあるけど、歌詞を見ずに聞くと、本当に原曲を聞いているかのように聞こえてくるはず。これは、聞き心地のよさを追求する上で、母音の一致がいかに大切かよくわかる例だと思う。
ところどころオチをつけてくるあたりも秀逸。亀井もサビ前の李大浩も最後の原監督も好きだけど、韻を踏むという観点からこの曲の中で一番好きなのは、
好きなものは好きと
が、
杉谷 野茂 カスティーヨ
になってる部分かなぁ。ラップで良質な韻を踏むときの基本でもあるんだけど、
- できるだけ長い一単語で踏む
- 固有名詞で踏む
- 日本語と英語で踏む
- 単語の切れ目が違うように踏む
この4つをことごとく満たすカスティーヨたるや!!
まとめ
母音の全部合わせで一曲だから、もはや「韻を踏む」というレベルを超えてるけど、これって何ていう言葉遊びに分類されるんだろう。絶対音感ならぬ絶対韻感というのはまさにこれだ。
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