いつも韻の話ばっかしてるけど、本業はWebエンジニアなので、 韻を検索できるサイトを本気で作ってみたよ!
【韻ノートのここがすごい】
まだ最低限の機能しか付けてないけど、他の似たような韻検索サイトに比べると、すでに一番使い勝手が良いものになってる自信がある。理由は以下の5つ。
1.「っ」「ん」「ー」の有無を吸収してくれる
これが一番のウリ。これはいつも言ってるやつだけど、韻においては「っ」「ん」「ー」みたいな母音を含まないひらがなは無視してもいい(し、しなくてもいい)。
たとえば韻ノートで僕の名前「細川貴英」を検索すると、こんな感じで「京都赤旗事件」と踏めますよ、って出てくる。
ほ そかわたかひで
きょ(ー)とあかはたじけ(ん)
お おああああいえ
こんな感じで8文字ぴったり母音が合っている。
単純にひらがなから「っ」「ん」「ー」を除外するだけなら簡単なんだけど、「きょうと」の「う」とか「えいご」の「い」が「ー」だと自動的に判定してくれる仕組みを作るのはなかなか大変だった。
あと、「っ」「ー」「ん」を無視するだけじゃなく、これらの文字同士で踏んでたらそれはちゃんと一文字として韻にカウントしてくれるようにするのもなかなか大変だった。
2. 漢字で検索できる
何気にいま「細川貴英」って漢字で検索したけど、これって他の韻検索サイトではできない機能。人名もよっぽど変な読み方じゃない限りは勝手に読み方を出してくれるし、文章を入れてもだいたいは正しい読み方を返してくれる(形態素解析をしてます)。その上で、母音に変換して、韻を返してくれる。
3. 詳しい韻解説ページ
いつもこのページでやってるような色付きの韻の解説が、すべての韻の組み合わせについて自動的に生成される。たとえば「広島カープ」と「新古今和歌集」という韻の解説はこんな感じ。
検索のたびに、これが自動生成されるようにした。
4. 自分の韻ノートを作れる
ログインすると、韻の組み合わせを自分だけの韻ノートにストックできるようにした。とっさに韻を思い出したいときも、韻ノートがあれば安心(いまのところ、Twitter連携でのログインのみ対応しています)。
5. どんどん増えていく単語数
こんなことを書いてる今現在も、Web上に存在する単語の母音が自動的に解析されてる。なので、新語、流行語、話題の有名人などの検索に強い。
理想とする世界
これを作ることで何を目指しているかというと、いつも言ってる通り日本人の韻リテラシーを高めたいんだけど、具体的には「韻をGoogleで検索するのが当たり前な世界」を作りたい。
たとえば「鬼に金棒」ってGoogleに入れた瞬間、「鬼に金棒 英語」とか、「鬼に金棒 意味」ってサジェストされて、その結果、英語ならWeblio、意味ならウィクショナリーとかが一番上に出てきて、みんなそこで調べると思う。
同じように、「鬼に金棒」って入れたら三番目ぐらいに「鬼に金棒 韻」って出てくるような世界を作りたい!
とりあえず最低限のものができたのでリリースしたけど、まだまだ付けたい機能がたくさんある(特に韻の保存機能まわり)ので、引き続き頑張ります。他にこんな機能を欲しいなどあれば、@takahide_hまで意見ください!